ひきこもりの稚拙な考察

社会に対して懐疑的な視点しか持ってない

複雑なことを複雑に捉える

国際政治を勉強なさってる方はわかると思いますが、ポリティクスの力学を説明する際は「簡潔生」が求められます。(参考:ケネス・ウォルツ)

 

でも、複雑な事象を複雑に捉えることってすごく大事だと思う。

 

例えば、イギリスのEU離脱に関する国内世論。

離脱派は移民によって職が奪われているとか、イギリスの独自性の尊重を訴えていました。でもこれって、そんな簡単な話じゃないと思う。

 

よく考えてみてください。EU離脱によってもし関税特権が無くなったら、イギリスに拠点を持つ外資系企業は本土側に移りますよね。そうするとイギリス国内の工場などもどんどん撤退していく。とすれば、結果的に雇用にマイナスな面があるのではないかともなさ考えられます。

離脱派の多くは移民と職を奪い合うような低所得者たち。そこまで学問に通じてない人たちです。彼らを巧みなレトリックで離脱に導くのは簡単でしょう。

 

世の中の仕組みは離脱派が唱えるような簡単な理論には収まりません。複雑な事象を複雑に捉えられるだけの高度な思考力は大事です。

 

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これは東アジアの歴史認識などにも当てはまります。「韓国は日本に占領されたから、酷いことをされたから反日なのだ」みたいな表面的な話は聞き飽きました。

これに関しても近々書きます。