世界最大級の古書店街・神保町
今日はかなり天気が良かったので神保町の古書店巡りをしてきた。
神保町は早稲田と並んで世界最大級の本の数を誇る街だ。
神保町にある本の多くは専門書や古典などである。小説や文庫本を探していた私にとっては少し期待外れだったが、どの店舗も一応文庫本を店頭に並べてあるのでいろいろ探し回れば面白い文庫本にも出会えるのではないだろうか。
読書の意義
- 先人たちの知恵や経験を仮想経験できる
- 新しい視点から考えることができる
- 考えるツールが増え思考力が高まる
哲学を知っている/哲学している
「哲学を知っている」ことと「哲学している」ことの違いについて書きたいと思います。
先日書店で『○○の名言100』(○○には哲学者の名前)というものを見かけました。そのような本を買う人はおそらくバカなんだろうな、と思った。
以下にそう思った経緯を説明します。
まず「哲学を知っている」ことと「哲学できる」ことの違いについて。
哲学の本を読むときに大事なのは、哲学的思考を知ることによって自分の思考力を高めることだと私は思う。その哲学者がどのような答えを出したかではなく、どのような経緯でそのような答えを出したかを知る方が大切ではないだろうか。
哲学の世界に精通し体系的な哲学史を知識として知っても何の価値もない。哲学的思考を学び自分で「哲学する」ことができるようになることこそ、本当に価値があると思う。
そのような理由で、”誰それの名言集”とかの類の本を買って薄っぺらい思考力に知識をかぶせようとする態度が愚かに思える。
どのような哲学的な解がなされたかではなく、どのようにそう考えたのか、に着目できる人が本当に知性がある人ではないか。そしてそれを取り入れることが哲学の意味じゃないだろうか。
名言100個覚えるよりその思想家・哲学者の著書一冊買って読んだ方がよっぽど価値があるのではないだろうか。
考えない危険
消費税増税は"その場しのぎ"に過ぎない
安倍総理大臣は来年度の消費税10%への増税について、「リーマンショック級の出来事が無ければ実行する」旨を示しました。
しかし消費税増税は今の日本の税収にとって一時しのぎにしかならず、長期的に見れば消費を落ち込ませ、更なるデフレを招く可能性があると考えられます。そう考えられる理由を以下で説明していきたいと思います。
まず、国の歳入の恒等式は次のようになっています。
歳入=税収+税収以外+公債
今回問題になっている税収は以下のように表されます。
税収=名目GDP×税率×税収弾性値
以上の式から、もし消費税を増税したら税収は一時的に増え、歳入も増えます。しかし
消費税を増税すると名目GDPが減少します。名目GDPが減少してしまっては増税の意味がありません。国内消費はGDPの60%を占めるため、消費が落ち込むと経済全体に大きな老い教を及ぼすと考えられます。
まとめ
増税より先に景気を回復し内需が好調でないと消費税を上げても根本的な解決にはなりません。
A.ヘミングウェイ『老人と海』
恥ずかしいことですがこの年になって初めてヘミングウェイを読みました。
数か月間も不漁続きの老人がカジキ漁に出、体がボロボロになりながらも魚と闘うストーリーです。針にかかったのは巨大なカジキ。釣り上げるまでに三日三晩かかりますが、魚との戦いだけでなく己の身体的精神的苦難を強い意志で打ち克つ様子に感動しました。
苦労して釣り上げた魚は港に帰る途中に何度もサメに襲われ、ただでさえ肉体的にずたずたの老人を悩ませます。しかしそこでも老人がサメと果敢に闘争するストイックさに読んでいて思わず自分も力んでしまいました。
A.ヘミングウェイはイギリスの清教徒の子孫であり、ストア派的なストイックな姿勢が老人に強く現れています。情を捨て自分の弱さに決して妥協しないハードボイルドな姿に何か熱いものを感じます。
マイナス金利の恩恵を受ける人・受けない人
日銀は1月にマイナス金利政策を打ち出しました。マイナス金利とは日銀が定める政策金利が0%を下回るため、日銀にお金を預けている銀行は日銀に対して利息を支払わなければなりません。お金を預けているのにさらに利息を払わなければならない状態です。そのため銀行は日銀から資金を引き揚げ、民間企業などに投資することで景気回復を促そうとしたのです。